土星

ようやく解説の仕事が終わった。今回もやっぱりだいぶぎりぎりになってしまったなぁ。以前よりはよっぽどましになっているのでよし。少しずつでよいのだ少しずつで! 観望会当日の天気予報は雲100%みたいな感じで、非常に残念がっていたのだけれど始まって見ればほとんどの時間すごくクリアに晴れてくれたみたい。土曜日の、夏休み期間?の土星ということで人もたくさん来たし本当に嬉しい。前々回の木星のときは雨だったからな…。

解説では、土星の環の発見にまつわる話をしたあと、探査機カッシーニが拓いた世界の紹介、そして最後に地球に目を向けて、ここだって宇宙なんだという話をした。うーん、詳しく書いてみようとしたけど文字だけだとむつかしーな。画像としゃべりばかりで押し通したので…。最後の最後には、土星の渦画像を見せたあとに自分で撮ったコーヒーにミルクを混ぜる動画を見せながら、コーヒーカップの中にも宇宙が広がっている、というようなことをしゃべった。そのときにできる渦のパターンは木星土星に現れるパターンと本当によく似ているし、スケールに何桁もの違いがあっても実際同じ流体としてナビエストークス方程式で記述されているはずだ。コーヒーカップのなかに木星を再現できることに初めて気づいたのは、確か何年か前にサイゼリアでコーヒー飲もうとしたときで、その瞬間の感動を覚えているから、いつか解説でこれ話したいなと思ってたのよ。自分がだれかになにかを伝える時、その質と量を最大化するには自分が経験した感動を自分の言葉で話すのが一番いいと思ってるので、今回もそうした。ほんとは木星でやろうと思ってたネタだったけど、カッシーニの画像にも土星の表面の渦がけっこう写ってたからGOした。

解説の直前になって、この話の流れで言いたいことは伝わるだろうか、独りよがりにならないだろうかと急にすごく心配になったりした。スタッフの反応はよかったけど、もともと宇宙が好きな人たちだしなぁ…とか思いながら本番を迎えたけど、聴衆の反応は上々でよかったと思う。おみごとと言ってくれた人たちがいた。しかしね、どれだけ印象的な解説をしても、よく晴れた夜空を望遠鏡で見通すたった数秒の経験で得る感動にはまるでかなわない。ちょっと前にせまい部屋の中で聴いたことなんて吹っ飛ばされてしまう。それくらいの力がある。晴れた日の観望会のアンケートを見ると本当にそれがよくわかる。観望会で提供できるもののなかで最も尊いのは、やっぱりそういう体験そのものなんだよね。解説に感動しました!っていう感想もっといっぱいあるかなって思ってたけど、思い上がりでしかなかった。ちょっとさびしくはあるけれど、来てくれた人がここで見た宇宙のことを覚えていてくれたらやっぱりいちばんうれしいな。

 

話は変わって。小沢健二という名前はずっと知っていて気になってたけど、彼自身の歌声はぜんぜん聴いたことがなかったので聴いてみたくなった。「ぼくらが旅に出る理由」の安藤裕子のカバーバージョンがすごく好きで、『ボクたちはみんな大人になれなかった』にも出てきて、あっこれ今の自分にしみそう~みたいな自虐的興味も湧いてTSUTAYAで借りてきた。例によって5枚借りたので列挙する。

・『犬は吠えるがキャラバンは進む小沢健二

・『LIFE』小沢健二

・『毎日の環境学小沢健二

・『EAST ASIA中島みゆき

・『Vulnicura』Björk

だいぶ飲んだ帰りに寄ったせいかセルフレジで手続きすました後毎日の環境学を置いてってしまった。翌日電話かかってきました。すんません。しかしこのインストアルバム最高だね…こういう音楽好き…。中島みゆきは例の友人のすすめ。BjörkのはTSUTAYAの紹介文に惹かれて借りてしまった。つらそうな歌詞が並んでおる。

さっさと覚悟を決めて行動を起こさないといけない。うーーんつらいなあ~~しかしほっとくわけにもいかないからな~~~